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セルフメンテナンス

どうしてもタイヤのビードが上がらない!そのときどうすれば良いのか??

タイヤのビード上げには、ラチェットタイダウンを用いて
縛り上げる方法が有効で、私はもっぱらこの方法で上げていた。

この方法であればエアコンプレッサーが無くともビードを上げることができる。

しかし、この方法で上がらなかったタイヤに遭遇してしまい、
何度も組み替えたけれど結局自力で上げることができなかった。

褐色ビン
褐色ビン
今回はその顛末をお話するとともに、
最終的にどうしたかを記事にしようと思う。

1.自力ではビードが上がらなかったタイヤ

私は小排気量車ばかり乗っていたので、
バイアスタイヤを履かせることが多かった。
しかし、ラジアルタイヤを履けるバイクもあるので、
そういうものにはラジアルタイヤを履かせていた。
理由はバイアスタイヤよりも軽量で取り回しが楽になるから。

しかし、ラジアルタイヤはタイヤ側面が柔らかいため、
ラチェットタイダウン方式と相性があまり良くなく、
この方法だとビードが上がりづらいことが多い。

上がりづらいといっても、これまで何度かトライして
最終的にビードを上げられなかったものはなかった。
今回、RS4 125用にディアブロのロッソ3を買ったのだが、
送られてきたタイヤがねじれて
かなりひどいクセがついていて、この時点で少々嫌な予感がしていた。

そう、二週間がんばっても
自力ではビードを上げることができないという地獄が待っていたのだ。

2.どんな方法を試したか

まずはいつものラチェットタイダウン方式を試した。
何度やってもエアーが入る気配がないので、タイヤを組みなおした。
しかし、ねじれが酷くてきれいに組むことができない。
再度ラチェットタイダウン方式を試すも、全くエアが溜まっていかず。

次に、エアコンプレッサーの容量不足が原因かもしれないと考え、
十分な容量のあるサブタンクを買ってきて、
エア充てんしてみることにした。
サブタンクはアストロの20Lのアルミタンクにした。
軽くて使い勝手が良く、モノとしてはかなりおススメできる代物だ。


しかし、タンクの容量を上げて一気にエアを充てんするも、
スカーっと虚しい音がするだけで、ビードが上がる気配はナシ…。

次の一手として、タイダウンの締め上げが足りないと考え、
タイダウンを2つ追加してガチガチに締め上げてみた。
結果は変わらず。まじか…。

もうこうなったらやけくそで、タイラップを結合して
タイヤを締め上げられるくらい長くして、
タイヤを10か所くらい締め上げた。
もちろん、タイダウンで締め上げたうえにこれを組み合わせた。

褐色ビン
褐色ビン
結果、まったくエアが入らず。オーマイガー。

この時点で一週間くらい格闘していて疲弊しきっていた。

色々な方法を探してみたが、
水道ホースをサイドに詰める方法と、
充てんするエアの流量を上げる方法が見つかったので試してみた。

水道ホースをタイヤサイドに埋め込んでエアが漏れないようにして
空気を入れていく。この方法だと途中まではエアが入っていくのだが、
ビードが上がる前に水道ホースが吹き飛んでしまい、
ビードを上げきることはできなかった。

エア流量を上げる方法としては、
流量の大きいエアダスターを使って一気に空気を入れる方法を試した。
つかったのはこれ。流量が430L/minで、
ざっと調べた中ではこれ以上に流量が大きいモデルは見つからなかった。


これを試すもダメ。エアの勢いが問題なのではなく、
タイヤがねじれていてサイドから空気が漏れてしまっているのが原因だからだ。

ここで私はリーサルウェポンを試すことにした。
これでダメなら諦めようと思った。
そのリーサルウェポンはこれ。

ビードバズーカだ。タイヤサイズが合っていない4輪の
「引っ張りタイヤ」すらいとも簡単に
ビードを上げてしまうものだそう。
これで上がらないタイヤは無いはず。

ビードバズーカにエアを充てんしたら、
タイヤとホイールの隙間にエアを打ち込む。
音と反動が凄い!反動で体がブレる!!
何度か試したが、打ち込んだ衝撃波によって
ビードが上がりかけるのだが、
問題のねじれ部分が上がりきらず、ビードが途中で落ちてしまう。

その後、やりたくはなかったが、爆発ビード上げも試したが、ダメ。
結果はビードバズーカと同じ。しかも失敗確率がとても高かった。

褐色ビン
褐色ビン
ここで私の心はぼっきりと折れた。

3.最終的にどうしたか


ガソスタに持っていっても、タイヤがねじれすぎていて、
エア充てんしても入っていかないと思ったので、
バイク屋かバイク用品店に交換をお願いするしかないと考えた。

付き合いのあるバイク屋は自宅からかなり遠く、持ち込むのも大変なので、
一番近くのバイク用品店にお願いすることにした。
バイク用品店によっては受けつけてくれないところもあるので、要確認。
私が知る限りでは、NAPSは持ち込みでも受け付けてもらえる。
ただし、工賃はかなり高くなるけれど。

あまりのひどいねじれだったのでビードが上がるのか心配だったが、
さすがはプロというか、あれだけ苦労したものを速攻でビードを上げてしまった。

ねじれているタイヤにエアを入れ込むにはコツがあるようで、
そのコツがわからないと私のように永久にさまよい続けることになってしまう。


私の経験から言えるのは、ある程度のところで諦めて
プロに頼った方が良いということ。

私はバイクいじり歴が長かったので、自分にできないものはないという
慢心があった。その慢心が傷口をいたずらに広げてしまったのだ。

この記事をご覧になっているということは、
おそらくビード上げにすごく苦労されているのだと思う。
ラチェットタイダウン方式を試してアカンかったら、
バイク屋か対応してくれる用品店に持ち込んだ方が良いよ。

ちなみに苦戦したロッソ3はリアタイヤ用だった。
フロント用は全く苦戦せず、アルミエアタンクからのエア充てんのみで
一発でビードが上がった。
というのも、リアタイヤで地獄を見たので、組む前にタイヤの癖を取るように、
1Lのオイル缶をタイヤの内側にいくつもはめてビードを広げておいたからだ。
それに、ビードを広げる前の状態でも、
リアタイヤほど変なクセが付いていなかったからね。

ねじれてクセが付いたハズレタイヤは本当に苦労するので、
そういうものに当たってしまったときは運が悪かったと諦めて、
プロに頼ることをおススメする。

褐色ビン
褐色ビン
なお、私が使った工具はどれもモノとしては良いもので、
酷いねじれがなければいずれもビード上げには
有用なアイテムだよ。時短にもなるので、レース等で頻繁に
タイヤを履き替える方には特におススメだ。

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